ソニーZV

ソニーの人気のコンパクトなビデオブログ用カメラが刷新され、待望の幅広レンズが搭載されましたが、すべての変更が良い方向に向かうわけではありません。

ソニー初のコンパクトな vlog カメラである ZV-1 は、コンテンツ作成者の間で非常に人気があることが証明されています。 優れた画質、簡単なコントロール、ポケットに入る小型のフォームファクターをすべて手頃な価格で提供します。

2020 年のリリース以来、他のものより目立った不満が 1 つありました。それは、ZV-1 のレンズの幅が vlog に十分ではないということです。 これは、多くの人にとって初代カメラは初心者には向いていないことを意味しました。

ソニーはこうした不満をはっきりと聞き入れ、その結果が Z-V1 II です。 これは多くの点で似たカメラですが、より広いレンズを備えており、セルフ撮影に適しています。 ただし、このモデルで変更されたのはそれだけではなく、一部の変更は他の変更に比べてあまり歓迎されません。

Sony ZV-1 は、軽量のビデオブログ設定に最適なオプションの 1 つでしたが、より幅広のレンズ、大幅に改善されたタッチスクリーン機能、および優れたマイクの追加により、さらに魅力的なものになりました。 それに非常に多くの妥協をもたらしたのは残念です。

ZV-1 IIは前モデルとほぼ同じで、スタイルやボタン配置はまったく変わっておらず、重量も目立った違いはありません。 私たちが発見した最初の違いはグリップでした。オリジナルでは一種のゴム引きコーティングが施されていましたが、現在はシャーシの他の部分と同じ素材で作られています。

ZV-1 IIも今回は違う床屋さんに行ったようです。 内蔵マイクのデッドキャットウィンドマフラーは質感が異なり、トロール人形のおもちゃを彷彿とさせます。 オリジナルは、より柔らかく、より説得力のあるフェイクファー効果を持っていました。

ソニーは、この新しいデッドキャットは100パーセントリサイクルされたペットボトルから作られており、性能はオリジナルと同じであると述べています。 私たちが知る限り、これがグリップの質感の変更の理由でもあります。 ボディにはソニーが開発した再生プラスチック素材「SORPLAS」を採用。 特に、これらの変更は、たとえ見た目の高級感が多少劣っていても、カメラの使用感に影響を与えるものではないため、私たちはそれに賛成です。

もう 1 つの変更はより実用的なもので、ベースの三脚ネジがバッテリー ドアから遠くに移動されました。これは、クイック リリース プレートを取り付けたままバッテリーと SD カードにアクセスできることを意味します。 利便性の点では大きなメリットですが、それでも理想的な位置とは言えません。レンズの左側にオフセットされているため、一脚やハンドルを使ってショットをフレーミングするのが少し面倒に感じられます。 それでも、以前よりは良くなっているので、これほどコンパクトなカメラを使うには、ある程度の妥協は必要です。

ディスプレイはZV-1 IIでも変更されていないようで、解像度921,600ドットの3インチフリップアウトタッチスクリーンパネルのままです。 ただし、タッチスクリーンでできることは大幅に変わりました。

オリジナルの ZV-1 では、タッチスクリーンを使用して被写体に焦点を合わせたり、再生モードで画像を拡大したりすることしかできず、設定を変更したり、メニューをスワイプしたりすることはできませんでした。 ZV-1 II では、カメラのすべての機能にすばやくアクセスできる一連のタッチ アイコンが提供され、すべてのメニューでスワイプおよびタップすることもできます。 前作に比べて大幅な改善が見られます。

接続性も、micro USB ではなく USB-C コネクタに移行したことを除けば、ほとんど変わっていません。 つまり、ビデオ出力用のマイクロ HDMI と 3.5 mm マイク入力があり、USB-C は電源、ファイル転送、ウェブカメラの使用に使用されます。 ヘッドフォンソケットはまだなく、一部のユーザーはこれを残念に思うだろうし、オーディオ出力に USB-C ドングルも使用できないようだ。

ZV-1 II は前モデルと同じ取り外し可能な NP-BX1 バッテリーを使用していますが、レビューしたときの寿命はそれほど印象的ではありませんでした。同様のことが後継モデルにも当てはまります。 現実的には、撮影の合間にスイッチをオフにしている限り、通常、1 回の充電で約 40 分間の 4K 録画が可能です。 それほどひどいことではありませんが、改善が望まれる点です。

イメージングに関しては、新しいレンズが結果に最大の違いをもたらす要素です。 このカメラは前モデルと同じセンサーを利用しているため、ここで提供される解像度とフレームレートはほぼ同じです。

新しいレンズは最も広角で 18 mm に相当し、これは腕を伸ばした状態でのビデオブログ作成に最適な焦点距離であり、このカメラが目指しているものです。 ただし、何らかの奇妙な理由で、ソニーはこのモデルから光学式手ぶれ補正を削除したため、電子式手ぶれ補正のみを使用することになります。 ご存知かと思いますが、EIS が機能するにはクロップが必要なので、手振れ補正をオンにすると、実質的には 21mm 相当程度になります。

ZV-1の24mm相当レンズよりはまだ広いですが、その差はそれほど劇的ではなく、少し残念です。 もちろん、三脚やジンバルを使用している場合でも、全幅を活用することができ、映像が不安定になることを心配する必要はありません。

この新しいレンズには他にも妥協点があります。 50mm の望遠長は、前世代の 70mm の到達距離よりも大幅に短く、ZV-1 の f/2.8 と比較して、ズームスケールのこの端では遅く、f/4 までしか開きません。

これがすべて重要かどうかは、何をどのように撮影するかによって決まりますが、ありがたいことに、このレンズはワイド端でも f/1.8 まで開くため、トーキングヘッドショットで素晴らしい浅い被写界深度を得ることができます。

ソニーのカメラに期待されるように、オートフォーカス機能は優れており、以前のモデルでは静止画撮影でしかアクセスできなかった動物の視線追跡がビデオでも機能するようになりました。

もう 1 つの調整は、ZV-E1 から継承された複数の顔認識の形で行われます。 これにより、レンズが自動的に絞り込まれ、どの被写体に焦点を合わせるかを決める必要がなく、複数の被写体が焦点面に収まるようになります。 特に手動制御に慣れていない人にとっては非常に便利です。

また、ZV-E1 には、シネマティック Vlog モードが搭載されています。これは、21:9 の黒バーを適用して疑似シネマの外観を実現するとともに、基本的にカメラに追加できる Instagram フィルターのようなさまざまな外観を提供します。 これはカメラではなくポストで行うようなものなので、特に便利だとは思いませんでしたが、初心者にとってはちょっとした楽しみになるかもしれません。

奇妙なことに、ZV-1 II では S&Q (スロー アンド クイック モーション) モードが弱体化されていますが、その理由は完全にはわかりません。 ZV-1 は 1080p で最大 1000fps まで撮影できましたが、ZV-1 II の最大値はわずか 120fps でした。 私たちはスローモーションの大ファンなので、これを知って非常にがっかりしました。

このモデルではマイクがアップグレードされ、ZV-E10で導入された自動方向切り替えマイクを継承しています。 これは、ZV-1 II が撮影対象を自動的に検出し、フロントオーディオ、リアオーディオ、または両方の混合を切り替えることができることを意味します。 私たちのテストでは非常に確実に機能しているように見えましたが、うまく機能していないことがわかった場合は、マイクの方向を手動で選択することもできます。 私たちはオーディオの品質に感銘を受けました。音声を特によく拾い、付属のデッドキャットは風の音を消すのに素晴らしい仕事をしてくれます。 唯一の欠点は、レンズのズーム音が非常に大きく聞こえることですが、これはオリジナルでも同様でした。

明らかにビデオを優先して設計されていますが、ZV-1 II は写真も撮影し、それに関してはまともな写真を撮ります。 優れたオートフォーカスの恩恵を受けることができ、高速なスタック センサーにより、最大 24 fps のバースト撮影が可能です。これは、スポーツ スナップをキャプチャしたい場合に最適です。

最初のモデル以来、この分野ではあまり開発が進んでいないようだったので、写真機能のテストにはそれほど時間はかかりませんでしたが、得られた結果はかなり良好でした。 ご想像のとおり、センサーが 1 インチしかないため、他のカメラ システムに比べて暗い場所が苦手ですが、明るい場所では驚くような写真が撮れるかもしれません。

全体として、ZV-1 II は少々賛否両論あります。 幅広のレンズやタッチスクリーン機能の向上など、カメラに必要なもののいくつかは得られましたが、その代わりに、OIS や高速スローモーションなど、失いたくない機能もいくつか犠牲になりました。

全体として、これは主に大幅に改善されたタッチコントロール、ワイドレンズ、オートフォーカスの調整、およびより優れたマイクセットアップのおかげで、前作よりも改善されていると言えます。 メーカーの意図どおり、ビデオブログに使用している場合、これら 4 つの要素により、ビデオブログの魅力がさらに高まります。

ただし、特にこのモデルのメーカー希望小売価格がオリジナルより 100 ドル増加していることを考慮すると、マイナス面もたくさんあります。 vlog スタイルで自分自身をあまり頻繁に撮影しない場合、特に焦点距離が長くてスローモーション モードが好きな場合は、オリジナルの方がニーズに適していることがわかります。 ありがたいことに、ZV-1 はまだ製造中止になっていないようですので、ご希望であればまだ購入できます。

ポケットに収まる強力なビデオをお探しなら、ZV-1 II が最良の選択肢の 1 つであると考えています。 多くの妥協点が含まれているのは残念ですが、ほとんどの場合、その方が良い体験であり、それでもお勧めしやすいです。

Pocket-Lint に執筆する前は、Luke は PC ゲーム業界で長い歴史を持ち、マーケティングや PR からイベントや e スポーツ トーナメントに至るまであらゆる業務に携わってきました。PC とゲーム以外にも、写真やビデオ、そしてそれらを取り巻くテクノロジーにも情熱を持っています。 、miniDV ビデオカメラで友達のスケートボードを撮影することから始まり、シネマ カメラと大学の学位にまで発展しました。最近では、彼は主にこれらのスキルを YouTube ビデオの作成に使用しており、暇なときには GoPro をレーシング ドローンに取り付けていることがよくあります。